人工甘味料アスパルテームの毒性
アスパルテームはショ糖の100~200倍の甘さをもつ人工甘味料として清涼飲料水やガム・飴・薬品・サプリメントなどに利用されています。
アスパルテームはフェニルアラニンのメチルエステルとアスパラギン酸とがペプチド結合した構造を持つジペプチドのメチルエステルです。
加水分解によりフェニルアラニン・アスパラギン酸・メタノールとなります。
分解されればただのアミノ酸なのだから問題ないのではないか・・・?
アスパルテーム中のメチルエステルは飲み込んだとたん遊離したメチルアルコール(メタノール)に変わります。そして、酸化されホルムアルデヒド、また酸化され蟻酸へと変換されます。これらは全て生体に対して有害です。
メタノールを誤飲すると失明・死亡しますが、これはメタノールの酸化によって生じるホルムアルデヒドのせいだけではなく、さらに酸化されて生じる蟻酸によってミトコンドリアの電子伝達系にかかわるチトクロームオキシダーゼを阻害するために視神経毒性が現れるためでもあるとも言われています。
*自閉症スペクトラムのお子さんは先天的にミトコンドリア機能障害を併発しているケースが多いです。
メタノール・ホルムアルデヒド・蟻酸は、熱分解によって最終的にジケトピペラジンに変換されますが、これは胃の中で食品添加物(亜硝酸塩)と結合しニトロソアミンへと変化します。ニトロソアミンは第一級発癌物質です。つまり、アスパルテームには発癌作用があるということになります。
神経線維に蓄積して興奮性の持続(パーキンソン様症状)を引き起こすと言われています。
マイケル・J・フォックス(米国の俳優)がパーキンソン病を発症した背景には、「毎日欠かさずダイエットコークを飲んでいた」という事実が存在します。
メタノールはリンパ肉腫や白血病の原因にもなりえ、代謝性毒とも言われています。
蟻酸は10-ホルミルテトラヒドロ葉酸合成酵素によってテトラヒドロ葉酸から10-ホルミルテトラヒドロ葉酸を経て代謝、分解されます。自閉症の患者さんは遺伝的にこれが働きにくい可能性もあります。つまり、自閉症のお子さんは蟻酸を代謝・分解できにくい可能性があるということになるかもしれません。
アスパルテームに含まれているアスパラギン酸はグルタミン酸と同じ酸性アミノ酸であり、「興奮性毒物」とも言われています。これらは偏頭痛や双極性障害の原因にもなります。
グルタミン酸過剰による脳内の興奮作用が原因であるMSG(Monosodium Glutamate )症候群や中華料理店症候群(チャイニーズレストランシンドローム)などと呼ばれている症候群は頭痛、顔面紅潮、発汗などの症状から構成される症候群です。
頭痛、顔面紅潮、異常な発汗などの症状でお悩みの場合は、アスパルテームとグルタミン酸が過剰である場合が多いです。
海外ではアスパルテームは以下のように表現されているようです。
・脳への興奮毒性がある
・人をゆっくりと殺すスロー毒である
・安全であるということは全く証明されていない
・先天性障害を引き起こすという研究は、FDA(米国食品医薬品局)が認めていたが、世間から隠し隠蔽した
そして、様々な疾患の原因にもなりえます。
・肥満 ・心疾患
・脳出血 ・癌
・アルツハイマー ・失明
・自閉症 ・ポリープ
・腎障害 ・うつ病
・不妊症 ・早産 など
昔から様々な研究がされています。
・デンマークでの研究では、アスパルテームは早産率を78%上昇させる
・アスパルテームと水頭症、口蓋裂について
・内分泌ホルモンを破壊し、月経を変化させ不妊症を引き起こす
・動物実験では明らかな先天性神経管障害を引き起こす
ヒトの脳神経細胞は非常に脆弱で、ラットの5倍、サルの2倍脆弱であると言われています。つまり、動物実験で起きていることはヒトでは起きやすいのです。このことは、現在、自閉症や統合失調症の患者さんが多い理由の一つである可能性は高いでしょう。
アスパルテームをめぐって以下のエピソードが存在します。
ラルフ・G・ウォルトン博士(精神分析・医学博士)によると、アスパルテーム製造企業から研究費を出資された研究機関の74論文すべてが「アスパルテームが安全である」と結論しているのに対し、その他の独立研究機関の90論文のうち83論文が「アスパルテームは脳腫瘍などの致命的な健康被害をもたらす危険性がある」と結論しています。
最近ではノバルティス社の降圧剤の問題が有名ですが、研究論文の制作において製薬メーカーが関与しているケースはあとを絶たないようです。薬を売りたいからです。
アスパルテームはペンタゴン(アメリカ国防省)内で、生物化学兵器用物質の候補としてリストアップされていたこともあったそうです。アメリカではアスパルテームは蟻やゴキブリの殺虫剤としても用いられています。
かつて、ズルチン(dulcin)という物質がショ糖の250倍の甘さがある人工甘味料としてもちいられていました。これは、ナチスの科学者が化学薬品の製造中に発見したものです。1964年(昭和39年)に日本ではズルチンを使用した自家製あんかけ餅を食べた30人中6人が頭痛、嘔吐、手足のしびれなどを訴え、そのうちの1人が翌日死亡しています。ズルチン大量摂取による中毒死です。
昭和22年にも同様の死亡事故が起こっていますが、使用禁止になったのは昭和43年だそうです。
使用禁止になるのが非常に遅いのがわかります。
おそらくアスパルテーム、マーガリンなども、同様に使用禁止になる時がくると思われます。
アスパルテームは現代の食品には多く含まれています。食品を購入する際は原材料を確認し「アスパルテーム」を含む食品は避けた方がよいでしょう。とくに精神症状(うつ)や自閉症の患者さんはグルタミン酸と並び、摂取するべきでない物質の一つであります。
現在、栄養療法(オーソモレキュラー)が以前より広く実践されるようになってきています。しかし日本には栄養のサプライに薬品を使用するケースが多いです。健康保険が充実しすぎている日本の医師特有の親切心とでも言った方がよいでしょうか。
アスパルテームが含まれている薬品、例えば「プロマック(錠剤)」。
これは亜鉛のお薬で胃粘膜の保護剤のようなものです。
これを栄養療法を実践したいが健康保険を利用したい患者さんに多めに処方したとしたら・・・ゾっとします。
亜鉛は生体内では数百種類の酵素活性を持っている重要なミネラルです。オーソモレキュラー的に亜鉛の代用としてプロマックを使用するとしたらあまりかしこい方法ではないでしょう。亜鉛サプリメントを服用した方が効果的であるし安価で安全であるはずです。
薬は容赦なく余分な添加物を混ぜて作ります。薬(薬品・化学物質)であるので当たり前にリスクはついてくるのは当然でしょう。それを栄養のサプライに利用することのほうが本末転倒かもしれませんね。そのつもりでつくられたものではありませんから・・・
栄養のサプライに薬品を使用する医師は添加物の問題を一切考えていないのでしょう。
栄養療法は薬物療法よりも豊富な幅広い知識が要求されます。そしてきちんとした製品(サプリメント)を選ぶにも医師の知識レベルが要求されます。私は日本の製品はあまり用いません。日本の製品は日本の薬事法で規制がかかっておりオーソモレキュラー(分子栄養療法)として使用するにはあまりにも大雑把になりすぎています。とくに自閉症スペクトラムのような複雑な多因子性の疾患である場合ほど使用不可である可能性が高いのが日本製サプリメントです。